■長沼による部活動指針 ver.1.2

「一部の部活動(主に運動部)に見られる理不尽で非常識なしきたりを部活動(および社会)からなくそう!」

 

①年齢が上であることが集団内の絶対的な価値であり年齢が上の者には服従する
②年齢が下の者を奴隷のように扱う
③必要以上に大きな声で挨拶する
④本来オプションの位置付けであるにも関わらず最優先に参加することが求められる(欠席が許されないなど)
⑤集団から脱しようとすると高度な圧力がかけられる
⑥手拍子や掛け声等とともに特定の行動を強要する
⑦性別により任務が固定した役割(特に女性を補助役のみとする)が存在する

 これらの行動や価値が一般化し常識になっている集団にいると、そのおかしさに気づかず、先輩から後輩へと代々受け継がれていきます。さらには、これらの行動や価値こそが重要だと刷り込まれ、生徒・学生時代だけでなく、社会に出てからも職場等に広めている者もいます。部活動だけでなく社会でも一般化してはなりません。

 一部の部活動や社会団体、職場等に見られる、これらの行動や価値を、民主主義とシティズンシップの尊重、差別的支配・抑圧からの脱却の観点から、理不尽で非常識なしきたりとみなし、批判・非難し一掃を目指しましょう。

 なお、これらの行動や価値の基礎は「軍隊の論理」で、それは次の基準によります。
①上官の命令には疑う余地を挟まず絶対服従する(命令通り打たなかったら敵から打たれて大損害を被るから)
②連帯責任と集団の統率を最優先にする
③集団を乱すことや不利益だと見なされた行為をすると見せしめの罰が与えられる
 すなわち、人権を抑圧し、差別的な思考を助長し、人々から思考力や判断力を奪う全体主義的な方策です。競技性のスポーツに取り組む運動部や、コンクールで入賞を狙う文化部は「戦う集団」「勝てる集団」を目指しますから、この軍隊の論理が入り込みやすいのです。

学習院大学文学部教育学科長沼豊研究室
2019年3月ver.1
2019年6月ver.1.1
2019年12月ver.1.2